HSPの傾向があり、人の影響を受けやすく、人ごみに行くとぐったり疲れてしまう。
そんな自分の弱い体を改善しようと様々なボディーワークを体験し、それがいつしか趣味になりました。
今回はその中から古今東西の知恵がつまった5つのボディーワークをご紹介します。
① トークセン
トークセンはタイで何世代にも渡って祖先から口伝えで伝えられ、人々の経験によって守られてきたマッサージです。
タマリンドの木で作った木槌(ホアコン)と杭(リム)を使ってポクポク、トントンと叩いて生み出した振動で体の深層に広範囲に働きかけ、人体に72,000本あると言われるセンを活性化していきます。
センとはタイ語で「紐、経絡、ツボ」のこと。人体を縦横無尽に走るエネルギーネットワークラインです。
トークセンの木槌と杭は、天からエネルギーが宿り、施術効果を高めると考えられている雷の落ちた木から作られます。
トークセンは施術を受けた人が多くの不調の因果から解放され、心と体の足並みをそろえてその後の人生を良きものとしていくことを目指す施術です。
実際の体験談
私は昨年、札幌在住でトークセンの施術では第一人者である櫻井一成さんの櫻井式トークセンを体験しました。
まず施術室に入ると段差のある舞台のようなスペースに大小様々な木槌と杭が所狭しと置かれていて、その雰囲気に圧倒されます。
タイパンツに履き替え、マットの上に横たわって施術へ。
初回は、全身の疲労や慢性的な肩こりを治療していただくことにしました。
櫻井先生は、すばやく迷いなく適した木槌と杭を選んで、リズミカルにトントンと打っていきます。施術中は木槌のポクポクという音にしだいにリラックスし、ついうとうと。
先生はタイ古式腱弾療法「ジャプセン」のマスターティーチャーでもあり、施術にも取り入れられています。時々、腱をはじく手技が入ってきますが、脚前側のつけねの腱をはじく時は、一瞬飛び上がりそうなくらい痛いです(涙)
弱いところ、滞っているところを叩いているときも痛い!
私はももの内側を叩いているときが涙が出そうなほど痛かったです。あとで聞くと婦人科系の経絡が滞っていたようです。
60分の施術はあっという間で施術後は強い肩こりや全身の疲労感もスッキリ。呼吸も楽になっています。
うかがった頃はちょうどコロナのワクチン1回目の摂取が始まった頃でした。
施術後、先生が「モデルナのワクチン打ったでしょ。ファイザーだと体の後ろ側、モデルナは体の前側が固くなるんだよね。」とおっしゃり、まさしく3日前にモデルナ製ワクチンを打ったばかりだったのでびっくり!
プロが視るとわかるものなのですね。
トークセンの良いところは木槌の振動で体の深いところに働きかけるので、他のマッサージと違ってもみ返しが全くないところ。
2回3回と施術を受けるうちに猫背ぎみだった姿勢も整ってきてしだいに呼吸も深くなり、長時間椅子に座り続けても疲れにくくなりました。
② チネイザン
チネイザンは古代中国で発祥した気功療法。
腹部にやさしく触れることで胃や肝臓をはじめ、皮膚や骨なども含めた全ての臓器に働きかけいやしていきます。
東洋医学では臓器には様々な感情が宿り、臓器と心は密接につながっていると考えられています。例えば肝臓には怒り、心臓には喜び、腎臓には恐れ、脾臓には思い悩み、肺には悲しみが宿るとされています。
内臓が元気な時はこれらの感情も消化できますが、感情が過多で内臓が弱ると未消化の感情として内臓に蓄積し不調を招きます。社会生活を送るうちに抑えこまれて臓器にたまっていたこれらの感情をおなかに触れて解き放つことで生命力を呼びさましていきます。
チネイザンはトークセンを1、2度行ってセンの滞りをなくし、通りをよくしてからの方が効果的だとの説明を受け、3回目の施術で行っていただきました。
オイルをつけておなかをやさしくマッサージしていきます。先生の手でおへそのまわりを押し込むとカチコチに固い腸に当たり、自分のおなかの堅さを実感。
先生の手技は一度手を押し込んでからゆらゆらとゆらしながら離していきます。先生が手を離す時、同時に指示通り「シューッ」「シーッ」と呼吸を吐き出しながらたまった感情を排出していきます。
ただおなかに触れられているだけでも安心感があり、終わり頃には冷えてかちこちだったおなかも徐々に温かくゆるんでやわらかになりました。
最後にハーブボールをおなか全体にすべらせて温め、終了です。終了後は体の深部からほかほか。顔の表情もゆるみ、大満足でした。
③ レインドロップ
ネイティブアメリカンラコタ族はオーロラのエネルギーを全身に浴びることで心身の問題をいやし、背骨から取り込んだエネルギーによってヒーリングを行っていたとか。レインドロップはこれにヒントを得て開発されたメソッドです。
オレガノ、バジル、ウインターグリーン、ペパーミント、タイム、サイプレス、マジョラム、ヤングヴァラー、アロマシーズ。
9種類の精油を背骨中心に原液のまま70滴ほど雨だれのように垂らし、鳥の羽で背中をなでるようにマッサージして成分を吸収させていくアロマテラピー。
背骨の中に溜まったウイルスなどの毒素を排出し心身のバランスを整える効果があるとされています。
レインドロップは施術後、約1週間ほどかけて精油が体内に行き渡り調整が行われていきます。
日本ではまだリラクゼーションとしての認識ですが、ドイツ、アメリカ、フランスでは脊柱側湾症の治療に使用されているとの情報を得て実際にレインドロップを体験してみました。
施術後2、3日胸骨の裏側背骨の中心より少し上のあたりにずしんとした痛みがありましたがしばらくすると痛みはおさまり背骨がすっと通った感覚があります。2週間ほど空けて3回施術を受けるうちに最初に感じた痛みもやわらぎ姿勢が整ってきた実感があります。
④ よもぎ蒸し
よもぎ蒸しは韓国に伝わる民間療法。専用のマントを着用しよもぎなどの薬草を煮出した蒸気を直接肌や粘膜から吸収させることで腸や子宮を含め体全体を内側から温めていく療法です。
時間は40分。椅子に座って下から蒸気を浴びます。オプションで岩塩を加えてさらに発汗を高めたり精油を加えてリラックス効果を高めたりすることも可能です。
10分くらいたつとじんわり汗をかいてきて20分ほどたつ頃には滝のように汗が流れだします。マントを頭からすっぽりかぶると頭にも蒸気があたって美肌効果も。
用意された水素水を飲みながら個室で40分、ゆったりと読書をしたり音楽を聴いたりしながら過ごします。
よもぎ蒸しをした後にマッサージを受けると体がほどよく温まっているので効果も倍増です。終わって2時間ほどは消化吸収力が高まって太りやすいので何も食べない方がいいとの説明をスタッフから受けますが、よもぎ蒸しをした後はひどくお腹がすいて2時間我慢するのはけっこうきつい。
10回の回数券を購入して週一度通い続け10回分終わる頃には体の冷えもかなり改善されました。特に冬場はおすすめの療法です。
⑤ カッピング|カップドレナージュ
皮膚にぴったり密着させたガラス玉の陰圧を利用して筋肉をほぐします。血液の浄化と血行促進、慢性的な疲労感、冷え、むくみの改善に効果あり。
施術はガラス玉のカップを背中全面に吸着させ、15分そのままに。
カップを外すと滞って古い血液(お血)が溜まっているところはカッピングの跡が鮮やかに残り赤黒くなります。この跡は3~10日程度で消えます。何度かカッピングをくり返すと跡もうすいピンク色になっていきます。
同じガラス玉を使う施術にカップドレナージュというものもあります。カップドレナージュはリンパに沿ってすべらせてマッサージしていきます。
むくみ、セルライトに効果的。最初はリンパにつまりがあったのかふくらはぎなど痛くて泣きそうでした。褐色細胞が刺激されて痩身効果も期待できるそうです。
まとめ
トークセン、チネイザン、レインドロップ、よもぎ蒸し、カッピング|カップドレナージュと5つのボディーワークをご紹介してきました。
色々体験してきて感じることは体は大切にすればちゃんと答えてくれるということ。
体が整えば自然に心も整い生活の質も上がっていきます。
みなさんもどれか試してみてはいかがですか?きっと何か良い効果を得られるでしょう。
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